双子のパラドックスはすでに

自然の雑学
(私を含め)物理が苦手な人でも
双子のパラドックスは聞いたことがあるだろう。
簡単にかくと次のようになる。
 ◎あなたは双子の弟とする。
兄はほぼ光速のロケットで宇宙を回り20年後 地球に帰還した。
ロケットから出てきた兄は10年だけ歳をとっていた。
特殊相対性理論で考えると、
「動いてるものの時間はゆっくり進む」という現象による。
※光速に近いほどゆっくり進む
一方 兄はどう感じるか?
窓から見るとあなたがどんどん遠ざかる。
兄視点では、あなたがほぼ光速で移動しているに等しい。
従ってあなたの時間はゆっくり進み、
20年後兄があなたと再会した時、あなたは10年だけ歳をとっている。
すなわち、兄弟お互いとも
相手の方が10歳若い状態になっている。
これが矛盾した状態=パラドックスである。
実はこの矛盾は解明済みと言われている。
詳細は違うが、目にするほとんどは下図のようなアプローチである。
兄は間違いなく加速運動を含む。
この場合、弟(あなた)側を一瞬ずつローレンツ変換して
加速を含む兄に合わせる必要がある。
それか、一般相対性理論的に加速によるGで兄の時間だけゆっくり進むとするか。
という感じかと思う。
計算式を見ると拒否反応が出てくるので、
私にはこの辺が限界である。
世界一周した飛行機に乗せた 時計の遅れにより、
兄の方が若くなるという実験結果が得られたという論文も見受けられた1)。
これが解明できるのなら、
そのうちパラドックスという言葉自体なくなってしまうんじゃないかと感心する。
1) 霜田光一 Physics Education Society of Japan 21;(2) 73-78 (1973)

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