文房具類をまとめている入れ物があるのだが、
そこで久しぶりに嫌なものを見た。
消しゴムがくっついてしまったプラスチックの定規・・・。
社会人になった頃からパソコンかペンでものを書くようになり、
消しゴムを使うことがほとんどなくなった。
消しゴムを使うことがほとんどなくなった。
そのため忘れかけていたこの現象・・・
誰しも一度は経験があるだろう。
定規は消しゴムが付いていた部分が白くなり、ガサガサになる。
お気に入りの定規だとショックは大きいが、
皆さんはこの定規を諦めてはいないだろうか?
皆さんはこの定規を諦めてはいないだろうか?
・・・そう、諦めるしかないのだ。
これは拭いたら取れるようなものでもなく、定規の表面が物理的に変形してしまっている。
今日はその話。
普段よく使われるプラスチック消しゴムは、
塩化ビニル系樹脂に多量の可塑剤を添加し、加熱してゲル化し形成してつくられる。
塩化ビニル系樹脂に多量の可塑剤を添加し、加熱してゲル化し形成してつくられる。
この可塑剤は、塩化ビニル樹脂に程よい弾性を持たせるために加えられる。
しかし、こいつがこの問題の元凶なのである。
消しゴムが接している 塩化ビニル製品に移り、溶かしていくのだ。
そのため消しゴムとほかのプラスチック製品がくっついてしまうのだ。 (1
図: 消しゴムと定規がくっつくメカニズム
可塑剤はキーマンだが問題児でもある。
スポーツ界、政界、企業にだってこういう人はいる。
彼らはキーマンだから問題を起こしてよいと思っているわけでは決してないはず。
問題児であるからこそ、キーマンになれるのだ!
常温でも他の製品を溶かせるからこそ、塩ビを消しやすい弾性に保ち
消しゴムとしての機能を保っていられる。
そうキミのおかげだ!すべての可塑剤にエールを!!
・・・まあそれはおいといて、各社この可塑剤の調整にノウハウを持っているようだ。
ちなみに最近は消しゴムの汚れが目立たない、黒い消しゴムが流行りだそうですな。
1) 特願 昭54-167830
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