メラニズムのクロライオン

生物の雑学
 

旭山動物園Webサイトより クロヒョウ
今回は前回の続き。メラニズムについて(2015/5/28)。

“メラニズムはアルビノの反対に黒い個体”としてとしてとしてネットで紹介されている。
そして真っ黒のライオンの画像が出てくる。
なんて綺麗なんだ。
 
しかしネット上の情報には注意が必要である。
まずアルビノは個体を指すのに対し、メラニズムは症状を指す。
 
したがって反対語ではない。
 
また有名な真っ黒なライオンの画像は、普通のライオンの加工画像である。
この画像は海外のアーティストが作成したBlack lion”という作品である。
 
ただ真っ黒になる現象がないというわけではない。
 
最近では2015年4月8日、キプロス島で
黒いフラミンゴが目撃されている。参)ナショナルジオグラフィック日本版5月号
 ※2013年にもイスラエルで発見されており、それと同一の個体ではないかともコメントがある
 
黒い羽の原因は、メラニン色素が多く生成される
 
メラニズム(黒色素過多症)と呼ばれる遺伝子疾患と考えられる。
 
メラニズムが確認されている種は限られており、
例えば哺乳類ではネコ科の数種類を中心に、モルモットやウシなどでも確認されている。
 
鳥類ではタカやカモで稀にみられるという。
 
アルビノの逆ではなく、
比較的例の多いホワイトタイガーやホワイトライオンなどの白変種の逆、
という捉え方の方が近いのだろう。
 
黒いライオンの記事を見た時の感動を返してくれ。。

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感想(1件)

コメント

  1. 匿名 より:

    とても丁寧で、わかりやすく、
    勉強になりました。
    ありがとうございました。

  2. mersha77 より:

    コメントありがとうございます。
    すごく励みになります。
    そして1年以上承認できず、誠に申し訳ございませんでした。
    このコメント機能を今はじめて知りました。

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