お菓子にも山あり谷あり

製品の雑学
お菓子を食べようとお菓子袋を開けるとき、無意識に考える。
ルマンドか・・端の方をそーっと破らないと割れてしまうな。
ポッキーか・・チョコがかかってない方を破らないと手が汚れるな。
無の境地でアーモンドクッキーに手を伸ばした時、
ふと疑問が沸き我に返った。
人はなぜお菓子を食べるのか。そこにお菓子があるからなのか。
いやそんな疑問ではなかった。
袋を開けるとき、なぜギザギザは破れてくれるのか。
ということで今日は袋のギザギザの話。
答えは簡単で、ギザギザがあることで谷部に
力が集中し(応力集中というそう)、その部分から裂けていく。(図1)
 
図1: 切れ目での応力
 
     ※ 切れ目の形状により応力集中係数が異なり、
   σmax =応力集中係数 x σ0であらわされる
少しでも避けると、あとはさらに応力が一点に集中していき、
ほぼ力を入れずとも裂けていくのでる。
フィルム中の樹脂の配向により片方向だけしか破れないという意見もある。
今回だと、ギザギザ辺と垂直に配向されているため、そうしか裂けないのだと。
そういうケースもあるのかもしれないが
そういうわけではなさそうだ。
下表を見ていただきたい。
幸い私のうちには確認サンプルが山のようにあり、
手ごろなものから確認してみた。
  表1 ギザギザ辺に平行に切れ込みを入れた時の破れ具合
  
 
  
  図2 ギザギザと平行に切り込みを入れて破いた様子
違う方向でも、若干破りにくいが破れはする。
すなわちギザギザが4辺ともにあれば、どの方向でも切れることになる。
こうなればもはや無敵である。だがギザギザに触れる機会が増えるのはいただけない。
ということで各種メーカーこのような仕様のものを作ることは永遠にないだろう。
ちなみに冒頭に出たルマンドだが、
ブルボン公式Web siteに割れない開け方が公開されている。
ただ私くらい経験値があると、そんな開け方する必要はない。
あっ、ルマンド割れて床にこぼれた。。。

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