コルクボードのトレース。パクリではなくトレース。

自然の雑学
期間があいてしまい、いつも読んで下さっている方には申し訳ない。
調査に時間がかかりすぎて というわけではなく、
気が付くと時間が過ぎてしまっていた。。。
今回は壁紙の変色について。
コルクボードを壁に飾っていたのだが、
その部分のみ白い壁紙が黄色く変色してしまったことがある。
一般的によく起こるのは
壁紙全体が太陽光で黄色くなり、物を置いている部分のみ白く残る場合である。
(今回と逆)
これが随分不思議であった。
後者は太陽光による劣化が原因である。
しかし劣化(黄変)のメカニズムは複雑だ。
まず壁紙には塩化ビニルがよく使用されるようだ。
それが光を受けた際、酸化反応によりC=C結合が増えたという研究報告例がある(1
一方今回の反応はコルクボードの成分の影響がありそうだ。
まずコルクボードは、コルクガシ樹皮のコルク組織から作られるため、
樫脂(カシヤニ)という天然樹脂も含まれている。
天然樹脂は有機酸やそのエステルからなるが、
アクリル酸エステルは塩化ビニルを腐食することが知られている。
それが原因ではないだろうか。
本件、壁紙をFT-IRにでもかければわかるのだろうが、
私用で分析するほどモチベーションもない。。
もし原因わかる方がおられたら教えていただきたい!
1)東レサーチセンター THE TRC NEWS. 112; 28-30 (2011)

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