続113:メンデレーエフのパズル ~ニホニウム~

自然の雑学
2016年6月8日、ついに原子番号113の正式名称が確定した(1。
当然のごとく大穴アマテラシウムは外れることとなった。
これで第7周期までがすべて埋まった。
1ナノすらも関わっていない私でも、
周期律表に日本由来の元素名が載ったことは誇らしく感じる。
ちなみに元素番号が大きくなるほど物質として不安定で
存在できる期間が短くなる。
自然に存在しうる最大のものは92 U(ウラン)とされ、
寿命(半減期)は45億年である。
隣の93 Pu(プルトニウム)は人工元素で2万年程度、
原子番号100くらいになると数分となり、
113ではマイクロ秒程度である。
正直パズルのピースを埋めただけで、
これによって新しく世界が開かれることは”すぐには”ないだろう。
しかし研究機関の研究なんてこれでよいと思う。
蓮舫さんには理解されないかもしれないが。
16世紀にケプラーやガリレオが天文学を切り開いた。
このときこの知識は知的好奇心を満たす以外、何の意味もなかっただろう。
しかし21世紀になり、衛星はとてつもなく大きい市場を支えている。
このように数十年、数百年後に
ニホニウムの研究成果が新しい産業を切り開く可能性もあるのだから。
1) http://iupac.org/iupac-is-naming-the-four-new-elements-nihonium-moscovium-tennessine-and-oganesson/
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