白いふわふわアルビノくん

生物の雑学
 
最近インターネット上では
白いふわふわし石(オケナイト)や白いアルビノすずめが
プチ盛り上がりをみせており、
ふわふわ好きの私には幸せな期間が続いている。
今日はそんなアルビノについて。
アルビノとは遺伝子変異によりメラニン色素を持たない個体を指す。
色素生成に必要な酵素(チロシナーゼ)を作れない場合が多い。
細かく書くとメラニンには
エウメラニン[eumelanin](黒褐色)とフェオメラニン[Pheomelanin](橙赤色)があり、
両方共が作られない場合がそれにあたる。
また、アルビノの個体は下のような色を示す。
爬虫類はメラミン以外の色素も持つため
白くなるには他の色素も欠乏する必要がある種も多い。
 哺乳類:白 ※体毛の色
 鳥類 :白 ※羽毛の色
 魚類 :ベージュ
 爬虫類:白以外にも様々
 (植物:色素クロロフィルを持たない場合光合成ができない)
アルビノ遺伝子は劣性遺伝であるが、その特徴を血液型を例に説明する。
血液型の場合O型が劣性遺伝子となる。
まず生物は遺伝子を2本持ち
どちらか一方もしくは2本の中間の特徴が表れる。
血液型遺伝子A, B, Oがあるとし、2本組み合わさった時に
下の式が成り立つ場合、
 AB    ⇒AB型
 AO, BO ⇒A型, B型
①AとBに対しOは劣性でAとBは優勢遺伝子、②AとBは同位であるといえる。
そして子には親のどちらか1本が引き継がれるわけだが、
劣性遺伝子であるO型は両親ともO型遺伝子を持っている必要がある(下図)。
 ※その場合は逆に両親ともO型でなくてもO型は生まれる。
余談だが親がAAとBBの場合はABしか生まれない。
アルビノに話を戻す。
そもそもアルビノ遺伝子を持っている可能性自体が低いのに
それらが出会う可能性は非常に低いのである。
ということが言いたかった。
ウサギやハリネズミではアルビノが一般的だが、
ブリーダーが珍しいアルビノ同士を掛け合わせて繁殖させたものである。
ちなみに普通の白かアルビノかは瞳の色を見ればわかる。
瞳も色素を持たないため赤い瞳(=血の色)になるのである。
シロウサギの目が赤いのはこれのせい。
ほんとは今回メラニズムについて書きたかったのだが
長くなったので2部作にしたい。

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