偏西風にのってやってくる悪魔

過ごしやすい気候になってきた。

しかし私は春は好きではない。黄砂が来るから・・・

砂は偏西風に乗ってやってくるのだが、
春先に飛来しやすいのには理由がある。

　・植物や雪が土壌表面を覆っていないので舞いやすい
・偏西風が強まる

ほとんどは中国のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠出身で
0.5μm-5μm程度のごく普通の砂(石英、長石、雲母など)である。

しかし日本に飛来するころには
NOxやSOxなどの大気汚染物質、Ni, Pb, Crなどの
重金属が含まれるという研究結果がある。

人間が水を砂に通して濾過してきたように、
自然が大気を黄砂に通して濾過しているようなものである。

そして大気中の汚染物質が凝縮された砂が
体内に入ってくるのである。

そりゃ気管支炎のような症状が出る。

ちなみに人体への影響は特にNiが強いようだ。

鳥取大学医学部 大西一成助教(鳥取大学Webサイト)
の博士論文要旨では次のような内容が述べられている。

　・汚染物質由来金属(Pb､ Cr､ Mn､ Ni､ Zn)は黄砂日に上昇
・Niが皮膚スコアと強く相関あり
翌日に皮膚症状を引き起こすことが示唆された

黄砂こわい。。。