ほうじ茶フラペチーノはいかが

食べ物の雑学
ここ1年くらいだろうか。
ほうじ茶味のブームが来ているように感じる。
和食系のスイーツ店ではカキ氷などでみられていたが、
最近ではコンビニスイーツにさえも採用されている。
ひそかに“抹茶味”が市民権を得だした頃の盛り上がりを感じている。
日本のお土産になるポテンシャルをお持ち、
色も抹茶の緑に対して茶色といい組み合わせで、
うまくいけば日本代表風味として抹茶とともにアピールしていけるのではないだろうか。
そもそもお茶にはいろんな種類があるのだが、
今日はそんな話。
ぱっと思いつくお茶たちの関係は下図のようになっている。
緑茶と紅茶は同じ葉から作られていたのだ。これは意外だった。
図:お茶の種類
そして気になっていた ほうじ茶 は緑色ではないが緑茶に含まれている。
茶色いのは強火で”焙じ”られているためである。(下図)
だから香ばしいのだ。
ちなみに煎茶と玉露・抹茶には茶葉の育て方に違いがあるようだ。
玉露は1830年頃に開発されたようなのだが、下図のように日を当てないことを特徴とする。
図:緑茶の種類
茶葉にはうまみ成分であるテアニンが蓄積されていくのだが、
そこでグルタミン酸とエチルアミンに分解されたのち、
アセチルコエンザイムAに転換され最終的にカテキンになる。
この反応は光によって促進されるといわれている1)。
光を当てないことでうまみ成分のテアニンが残り、さらにカテキンの渋みが抑えられるのだ。
メカニズムは後からついてきたものかと思うが、
だからこそ光を当てずに茶葉を育てるとおいしいお茶ができると、奇想天外なアイデアを思いついた人にグッドチャレンジ賞をあげたい。
火傷にアロエを塗ったり、蚊取り線香を作ってみたり、彼らにもグッドチャレンジ賞だ。
ただアロエは炎症に効果はあるが感染症に注意が必要ということも聞いたことがある。
・・・また脱線しかけたのでほうじ茶に話を戻す。
ほうじ茶は焙じられているためカフェインも 除去され比較的少ない。と思ったがそれほどではなさそうだ。
なるほど、麦茶は原料が麦だからカフェインがないわけだ。
図:お茶に含まれるカフェイン量
そういえば麦茶味のアイスはないな。
案外いけるような気もするが。
もしこのブログを見てくださったお菓子メーカーの方がおられたら、ぜひ試していただきたい。
1) 竹尾忠一, et al. 化学と生物 44(11), 579(1971)

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